静岡県磐田市で生まれ、祖父が戦前からの木工職人だった事もあり、【木】というものは身近な存在で育ってきました。
建築の道を歩み始めたのは、祖父が一級建築士になりたかった夢を、孫の私に託したのがきっかけでした。祖父の造る木工製品は、60年以上経過した現在でも不具合が無く、現役で使われています。【本来はこうやって造るものだ】と幼少期によく聞かされて育ちました。建築を知れば知るほど、祖父が言ってた【本来は】の言葉が頭の中を頻繁に横切る様になり、先人が長い年月で培ってきた技術というものは、本当に素晴らしいものだと感じています。
日本の伝統的技術、これは後世に絶対に残していかなければならない、日本が世界に誇れる技術です。日本の住文化の再興・伝統的な家屋の再築を推進し、再利用可能な資材を活用する事によって、環境にも配慮した「持続可能な循環型建築社会」を目指します。
静岡県には、多くの古民家・空き家が存在します。伝統再築士会では、伝統構法による建築物の耐震診断・改修の方法で、建築物の保存・有効的な活用が出来る様に活動を進めて行きます。建築物の耐震性がご心配な方、空き家になってしまった古民家の活用法など、お気軽にご相談ください。
一般社団法人日本伝統再築士会静岡支部 支部長 加藤木 伸将